【データで読む】インドネシア 高喫煙率が医療崩壊招く?

Sankei Newspaper

発行済 2020年05月04日 14:00

【データで読む】インドネシア 高喫煙率が医療崩壊招く?

 インドネシアの喫煙率はこの20年間上昇が続いており、近年では、低下傾向にある世界平均の約2倍となる約40%に達した。この背景の一つとして、インドネシアの人口の9割近くを占めるイスラム教徒は飲酒が禁じられており、代わりにたばこを好むことが挙げられる。さらに、オランダ植民地時代から根付くたばこ産業は、多くの労働者を抱えるとともに財政面でもたばこ税が貴重な財源となっており、重要産業の一つとして位置付けられている。そのため、喫煙に関する規制がさほど設けられておらず、野放しに喫煙率が上昇してきた。

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