[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリアのカンタス航空 (AX:QAN)は19日、国内の移動規制緩和に伴い需要の増加が期待でき、7月に国内輸送能力の40─50%を再開できるとの見方を示した。
また、マスクや消毒用シートを配布するなど、機内の新型コロナウイルス感染防止対策を6月12日から実施すると明らかにした。
機内サービスを簡素化し、消毒も徹底する。搭乗者には機内であまり移動しないように求める。マスクの着用は義務付けないが、搭乗者全員の不安を取り除くためにも着用を薦める。
一方、搭乗者間の座席を空けるなど、人との距離を確保する措置については、実施は困難だとの見方を示した。
ジョイス最高経営責任者(CEO)は、豪国内の1.5メートル間隔という基準を機内で満たすためには、エアバス (PA:AIR)のA320型機では、座席数180に対して搭乗者を22人に制限する必要があり、航空運賃も8─9倍に値上がりすると説明した。
同社の医療担当幹部は、機内で新型コロナに感染するリスクは非常に低いことがデータで明らかになっていると指摘。ロンドンやロサンゼルスからの最近の長距離帰国便でも感染は確認されていないと述べた。
カンタスによると、同社のマイレージプログラム会員の98%は、移動制限解除後の旅行の計画を立てているという。
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