独ZEW景気期待指数、6月は予想以上の改善 景気底入れ観測

Reuters

発行済 2020年06月16日 19:38

更新済 2020年06月16日 23:00

[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ欧州経済センター(ZEW)が発表した6月の独ZEW景気期待指数は63.4で5月(51.0)から予想以上に上昇した。新型コロナウイルス危機を受けた景気悪化の最悪局面が夏までに終わると期待されている。

エコノミストの予想は60.0だった。

ZEWのワムバッハ所長は声明で「経済が2020年夏までに底入れするとの見方が強まっている」と表明。夏以降については、セクターによって回復の度合いが異なるとの見通しを示した。

「自動車や機械エンジニアリングといった輸出の比重が大きいセクターや金融セクターの利益見通しは悪い。一方、IT(情報技術)、通信、消費者向けサービスの見通しはかなり良好だ」と述べた。

現況指数はマイナス83.1で5月(マイナス93.5)から改善。エコノミストの予想(マイナス84.0)も上回った。

ドイツ政府は、新型コロナ対応の大規模景気対策をすでに第2弾まで発表。政府は4月に今年の成長率をマイナス6.3%と予想している。