[ミラノ 3日 ロイター] - 自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)は3日、「プジョー」を傘下に持つ仏PSA (PA:PEUP)との合併計画の条件に変わりはないと表明した。
FCAが株主に対して計画する55億ユーロ(62億ドル)の現金配当を減らすため資産のスピンオフ(分離・独立)を検討していると、イタリアの経済紙イル・ソーレ・24オーレが報じた。
FCAの広報担当は報道を否定した。PSAも両社による昨年12月の合意を履行していくと述べた。
報道によると、検討は早期段階で、決定はされていない。
FCAは新型コロナウイルス危機を受け、イタリア政府から63億ユーロの融資を受けることで合意。この合意はFCAの特別配当を禁じていないが、来年まで支払われないことなどから、イタリアの政治家からは疑問の声が上がっていた。
報道では、セベルの合弁バン事業のほか、アルファロメオやマセラティブランドの分社化などが検討されているという。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200703T164652+0000