在香港の米総領事館、3.31億ドルで敷地売却

Reuters

発行済 2020年09月10日 16:24

[香港 10日 ロイター] - 在香港の米総領事館は、職員宿舎として利用していた不動産物件を入札を通じて売却した。売却額は25億7000万香港ドル(3億3100万ドル)で、アナリストによると、予想レンジの下限に近い水準だった。

落札したのは、香港の不動産開発大手ハンルン・プロパティーズ(恒隆地産) (HK:0101)。高級住宅地として再開発する。2024年までの完工を目指す。

同社は「香港の未来に信任票を投じた」と表明。投資総額は40億香港ドル前後になる見通しという。

米中関係が悪化する中での売却となった。あるアナリストは匿名を条件に「応札者はあまり多くなかったと聞いた。非常にセンシティブな物件であり、高級物件の販売見通しもかなり不透明だ」と述べた。