解散は首相自身の判断、私から申し上げることない=二階自民幹事長

Reuters

発行済 2020年09月15日 13:52

更新済 2020年09月15日 15:36

[東京 15日 ロイター] - 二階俊博自民幹事長は15日、党役員の共同記者会見で「党務を預かる幹事長として新総裁をしっかり支え、円満な党の運営に心を砕いていきたい」と強調し、「党は一丸となって新総裁を支え、国民のための政治を行っていく」と語った。早期の衆院解散については「重要問題なので、新総裁と日常から円満な党運営をしたい」と述べる一方、「総理自身が判断することなので、私自身から特に申し上げることはない」とした。

<二階氏「小競り合いしている場合でない」>

役員人事は菅氏支持派閥に対する論功行賞ではとの質問に対して「それは自民党に対する偏見」と強く否定した。

総裁選では石破茂元幹事長と岸田文雄前政調会長の2位争いを巡って党内にしこりが残ったとの指摘もあるが、「これまでの総裁選を比べてもスムーズ、円満で立派な総裁選だった」と評価した。同時に「国際社会や国全体で課題に挑戦する必要があり、(党の)中で小競り合いしている場合でない」と述べた。

自民党は同日これより先に臨時総務会を開き、菅義偉新総裁就任に伴う新役員人事を正式決定した。二階幹事長が続投する中、総裁選で菅氏を支持した主要派閥に配慮しつつ女性登用も進めた。

政調会長に下村博文選挙対策委員長、総務会長に佐藤勉・元総務相、選挙対策委員長に山口泰明組織運動本部長がそれぞれ就任。森山裕国会対策委員長は留任する。