【中国を読む】生産移転と供給網再編両にらみ アジア経済研究所・丁可

Sankei Newspaper

発行済 2020年10月19日 14:00

【中国を読む】生産移転と供給網再編両にらみ アジア経済研究所・丁可

 新型コロナウイルス禍に見舞われたグローバルサプライチェーン(供給網)は、いまや大きく再編されようとしている。その展開方向を検討するにあたって、2つの論理を考慮に入れる必要がある。一つは、効率の論理である。この論理に従えば、多国籍企業は最も成長している市場に投資し、最も効率的なサプライヤーの資源を活用する。もう一つは、安全保障の論理である。企業は貿易戦争のような政治リスク、そしてコロナ危機のような自然災害などに備えるため、サプライチェーンを極力、分散しなければならない。

サンケイビズを読み続ける