ECB当局者、ワクチン進展でも慎重姿勢 第2波の影響警戒

Reuters

発行済 2020年11月14日 01:31

[マドリード/フランクフルト 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事とデコス・スペイン中銀総裁は13日、新型コロナウイルス感染症ワクチン開発の進展は安心感をもたらすものの、感染抑制に向けた新たな規制措置でユーロ圏経済が打撃を受ける恐れがあるとし、前日のラガルド総裁に続き慎重な立場を示した。

新型ウイルス感染症ワクチンを巡っては、米製薬大手ファイザー (N:PFE)が9日、独バイオ医薬ベンチャーのビオンテック (O:BNTX)と共同開発するワクチンの臨床試験(治験)で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表。

ECB理事会メンバーでもあるデコス総裁は「投資家、消費者信頼感、および経済活動の観点から、極めて前向きなニュースだった。ただ慎重でありたい。短期的に欧州全土で(感染抑制に向けた)規制が継続される」と述べた。