米FRB、気候変動リスク巡る中銀ネットワークへの参加に前進

Reuters

発行済 2020年11月14日 23:01

[13日 ロイター] - 気温上昇リスクへの理解を深めることを目的に設立された国際組織「気候変動リスク等に係わる金融当局ネットワーク(NGFS)」への米連邦準備理事会(FRB)加盟が近づきつつある。NGFSの幹部は気候変動への取り組みで状況を一変させることができるとして歓迎する意向を示した。

FRBのパウエル議長は12日、FRBはNGFSと協力しており会議にも参加していると説明し「現在加盟の申請を行っているはずだ」と述べた。

NGFSのデプレス事務局長は13日、まだFRBから正式な申請は受け取っていないが、加盟に必要な手続きやメンバーとしての作業負担などについてFRBと数カ月にわたって協議を重ねてきたことを明らかにした。

またFRBに対し、気候変動が経済と金融安定に及ぼす影響を調査したり、データの不足を補ったりする作業への参加を要請したと述べた。

世界の主要な中央銀行のうちFRBとインド準備銀行だけがNGFSに参加していない。