日銀12月短観「需要回復に不安残す」 エコノミストの見方は

Sankei Newspaper

発行済 2020年12月15日 14:55

日銀12月短観「需要回復に不安残す」 エコノミストの見方は

 みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストの話 今回の結果は、新型コロナウイルスの影響で悪化した景気が全般的に改善していることを示した。ただ、先行きの景況感を見ると、新型コロナ感染前の水準に需要が戻りきれるかどうか、企業が自信を持ちきれない姿が浮かび上がる。非製造業は大企業、中小企業ともに先行きの悪化を見込み、回復力の弱さが見え隠れしている。大企業製造業も自動車などは強気である一方、食料品をはじめ予想を引き下げた業種も目立ち、ばらつきが見られる。今後ワクチンが普及し、感染が収束に向かったとしても、経済が元の状態に戻るかどうか、疑問符を付けたといえる。

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