ECBのPEPP拡大、市場の規律弱める恐れ=独連銀総裁

Reuters

発行済 2020年12月17日 12:53

[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は16日、ECBがパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を拡大したことについて、政府の財政規律を監視する市場の力が弱まる恐れがあるとの見解を明らかにした。

新型コロナウイルス危機によりECBの新たな支援策が必要になったと認めた上で、ECBは国債保有者としての影響力が一段と強まると指摘し、PEPPはコロナ禍が収束したら終わらせる必要があると述べた。

ECBは先週の理事会でPEPPの全体的な規模を1兆8500億ユーロに5000億ユーロ拡大した。