独小売売上高指数、12月は前月比-9.6% 過去最大の低下

Reuters

発行済 2021年02月01日 17:55

更新済 2021年02月01日 19:54

[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した2020年12月の小売売上高指数は前月比9.6%低下と、予想を大きく上回る落ち込みとなった。新型コロナウイルス禍を受けたロックダウン(都市封鎖)強化が響いた。

低下幅は1994年の統計開始以来最大。ロイターがまとめた予想は2.6%低下だった。11月は1.1%増に下方改定された。

12月は例年ならドイツの小売業者にとって最大の書き入れ時だ。

ドイツは昨年11月初めに限定的なロックダウンを導入したが、感染拡大に歯止めがかからず12月半ばに強化し、大半の店舗が休業となった。強化されたロックダウン措置は2月半ばまで延長されている。

VPバンクのアナリストは「感染防止措置の打撃が11月よりもかなり大きく、販売が深刻な落ち込みとなった」と述べた。

前年比では1.5%上昇。11月は5%上昇に下方改定された。

<20年通年の伸びは過去最高>

連邦統計庁によると、2020年通年の小売売上高は実質ベースで前年比3.9%増加。従来予想(4.1%増)をやや下回ったものの、年間ベースでは過去最高の伸びとなった。

オンライン小売業者の販売が大きく拡大。一方で、衣料や靴を販売する店舗は引き続き苦戦した。

小売協会のHDEはこれまで、ロックダウン措置やオンライン販売の拡大により最大5万店舗が倒産に直面していると警告している。

コメルツ銀行のエコノミスト、ラルフ・ソルビーン氏は「ロックダウンがしばらく続く公算が大きいため、大幅な改善は当面見込めない」と指摘。2021年第1・四半期の経済は大幅に縮小する公算が大きいと付け加えた。

*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210201T085503+0000

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