米個人消費、1月は2.4%増で7カ月ぶり大幅な伸び 物価上昇圧力良好

Reuters

発行済 2021年02月27日 01:36

更新済 2021年02月27日 02:45

[ワシントン 26日 ロイター] - 米商務省が26日に発表した1月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比2.4%増と、2020年6月以来、7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。3カ月ぶりのプラスだった。政府が低所得世帯向けに追加支援策を導入したほか新型コロナウイルスの新規感染が減ったことが個人消費を押し上げた。市場予想は2.5%増だった。

ロヨラメリーマウント大学のサン・ウォン・ソン金融・経済学教授は、バイデン米大統領が掲げる1兆9000億ドル規模の新型コロナ経済対策案によって「短期的な米経済見通しは明るい」と述べた。

個人消費が力強く回復したにもかかわらず、物価上昇圧力は落ち着いていた。政府が打ち出す新型コロナ経済対策により経済が過熱するとの懸念の声が出る中、物価が注目される。

個人所得は10.0%増と、20年4月以来の大幅な伸びとなった。12月は0.6%増加していた。市場予想は9.5%増だった。

個人消費は、自動車と娯楽用品、食品・飲料が増えた。宿泊や外食、診察などのサービスへの消費も増えた。

インフレ調整後の個人消費は2.0%増。12月は0.8%減だった。

政府による支援金の一部は貯蓄にまわった。貯蓄率は20.5%と、12月の13.4%から上昇した。