米株式市場、経済成長と緩和策で活況継続=IMF金融安定報告

Reuters

発行済 2021年04月07日 00:49

[ワシントン 6日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は6日公表した国際金融安定性報告書(GFSR)で米株式市場について、バリュエーションはすでにストレッチしているものの、力強い経済成長と緩和的な金融情勢に支援され、短・中期的には活況が続くとの見方を示した。

IMFは報告書で、新型コロナウイルス感染拡大の影響からの急速な回復への期待、企業の業績見通しの改善、緩和的な金融政策の維持により、昨年9月以降のS&P総合500種の上昇率は5日時点で21%を超えていると指摘。株式市場は「有意に」ファンダメンタルズを超える水準で推移し、「過度なリスクテイク」に対する懸念が台頭していると警告した。

トビアス・エイドリアン金融資本市場局長はインタビューで「将来的な経済活動を巡る不確実性を踏まえると、市場はファンダメンタルズからストレッチした状態にある」とし、ハイテク部門のバリュエーションが特にストレッチしていると述べた。

ただ「現在、1999年のようなハイテク革命が起きているため、ある時点で調整が入る可能性はあるが、短期的、もしくは中期的には金融情勢は緩和的であり続け、市場の活況は続くと予想している」と述べた。