原発再稼働への議論正常化に弾み 処理水放出

Sankei Newspaper

発行済 2021年04月10日 08:59

原発再稼働への議論正常化に弾み 処理水放出

 政府が東京電力福島第1原子力発電所で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水を海洋放出する方針を固めた。国内では福島第1原発の事故後、すべての原発が一旦稼働を停止し、現在までに再稼働したのは5原発9基にとどまる。政権が掲げる2050年の脱炭素化には運転時に二酸化炭素(CO2)を出さない原発の稼働率を高めることが不可欠。処理水問題で福島第1の廃炉工程が前進することで、エネルギー政策でこれまでタブー視されてきた原発をめぐる議論が積極的になされることが期待される。

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