EU鉄鋼・アルミ関税問題、解決に過剰生産への対応必須=米高官

Reuters

発行済 2021年04月29日 01:40

[ワシントン 28日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のタイ代表は28日、米国の鉄鋼およびアルミニウムへの輸入関税とこれに対する欧州連合(EU)の報復関税を巡る問題の解決に努めているが、いかなる解決にも主に中国を中心とする世界的な鉄鋼・アルミの過剰生産能力の問題に対応する必要があると述べた。

上院歳出小委員会で、トランプ前大統領が発動した通商拡大法232条に基づく鉄鋼・アルミ製品への追加関税は米国の鉄鋼生産にプラスの影響を与えているが、報復関税という点ではコストがかかっていると指摘。「貿易相手国との解決策は、市場の過剰生産能力に関するより大きな問題に対応する必要がある」とした。