欧州経済、下期に急成長 ワクチン接種で生活正常化=ECB総裁

Reuters

発行済 2021年04月29日 01:36

[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、人々の生活が通常状態に戻り始めると予想されることから、ユーロ圏経済は今年下半期に大きく成長するとの見方を示した。

ラガルド総裁はアスペン・セキュリティー・フォーラムのオンラインイベントで「6月末までに(ユーロ圏の)人口の約70%が少なくとも1回の接種を受けられると予想している」と述べた。

その上で、感染拡大第3波は短期的には経済成長に対する下向きリスクになるものの、ワクチンが「トンネルの終わりに見える光」となっていると指摘。ECBは2021年の成長率が4%になるとの見通しを示しているが、この達成を断念する理由はないと語った。