ワクチン接種を加速化、安全安心の五輪は実現可能=菅首相

Reuters

発行済 2021年05月07日 21:04

更新済 2021年05月07日 21:45

[東京 7日 ロイター] - 菅義偉首相は7日夜、東京都などへの緊急事態宣言の延長を決定した後の会見で、ワクチン接種を加速化し、感染拡大を食い止めることに先頭に立って取り組むと強調した。東京五輪・パラリンピックについて、厳格な感染対策を行うことで国民の命を守り、安全安心な大会を実現することは可能だと述べ、開催方針に変更がないことを示した。

菅首相は感染対策として、選手への毎日の検査、選手や大会関係者と一般国民の交流回避などを挙げた。

<平常時の感染抑止に力点>

菅首相は大型連休に短期集中で取り組んだ今回の緊急事態宣言で人出は抑制できたと評価。今後は平常時に合わせて高い効果が見込まれる措置を取る考えを示した。政府は大型商業施設への休業要請を、午後8時までの時短営業に緩和する。菅首相は、感染拡大で深刻な影響を受ける個人や事業者への支援を引き続き行っていく方針を示した。

ワクチンに関しては1日100万回の接種を目標とし、7月末までに希望する高齢者すべての接種を終わらせるよう、あらゆる手段を尽くし、自治体をサポートすると語った。

さらに、ファイザー社から9月末までに新たに5000万回分のワクチンが追加されるとしたほか、来年分としてモデルナ社とノババックス社から合計2億回分の供給を受けることを前提に協議を進めていると述べた。