米消費者の短期インフレ期待が上昇=NY連銀4月調査

Reuters

発行済 2021年05月11日 00:44

[10日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が10日公表した4月の月次調査によると、米消費者は新型コロナウイルス危機からの経済回復を受け住宅価格などのコストが短期的に上昇するものの、インフレ高進が持続するとは想定していないことが分かった。

1年先インフレ期待は中央値で3.4%と、3月の3.2%から上昇し、2013年9月以来の高水準となった。一方、3年先インフレ期待は3.1%と変わらずだった。

住宅ブームは在宅勤務の広がりに伴う需要拡大と低金利が追い風となり、今後も続くと想定されており、住宅価格の今後1年間の上昇率見通し中央値は過去最高を記録した。

家賃の今後1年間の上昇率見通しも9.5%と5カ月連続で拡大し、過去最高となった。