FRBの政策変更検討前に「数カ月のデータ」必要=ウォラー理事

Reuters

発行済 2021年05月14日 02:46

更新済 2021年05月14日 04:54

[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は13日、金融政策の変更を検討する前に「さらに数カ月分のデータ」が必要だという考えを示した。直近の低調な雇用統計やインフレ率の上昇が一時的であることを確認するためという。

ウォラー理事は「米経済はアクセルを踏み、非常に力強い回復を続けている」とした上で、4月の消費者物価指数(CPI)と雇用統計はサプライズとなり、「全ての専門家に衝撃を与えた」と指摘。5─6月の雇用統計により「4月が異常値であったことが明らかになるかもしれないが、政策スタンスの変更に関する検討を開始する前に、そのことをまず確認しなければならない」とし、「今こそ一時的なデータのサプライズに惑わされることなく、忍耐強く、冷静な目を持つ必要がある」と語った。