ドラギ氏、イタリア首相としての給与を辞退

Reuters

発行済 2021年05月14日 14:49

[13日 ロイター] - イタリアのドラギ首相(73)は、首相として受け取る権利のある約11万ユーロ(約1400万円)の給与を辞退すると発表した。理由は明らかにしていないが、ドラギ氏は少なくとも2つの公的年金を受給し、約10件の不動産を所有、もしくは部分的にしている。

イタリアの政治家は納税申告書の開示が義務付けられているが、ドラギ氏は開示の際に給与受け取りを辞退すると表明した。

12日に公表されたドラギ氏の2020年度納税申告書によると、19年の総収入は58万3470ユーロだった。その内の49万8144ユーロは、財務省およびイタリア中央銀行の公的年金だという。

ドラギ氏は54歳で財務省を退職し、ゴールドマン・サックスのロンドンの幹部職に就いた。イタリア中銀を退職したのは64歳の時だった。