米豪で一時ネット障害、銀行・航空会社などに影響

Reuters

発行済 2021年06月17日 15:03

更新済 2021年06月18日 12:27

[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリアと米国で17日、インターネットの障害が発生し、数十の金融機関や航空会社のウェブサイトが一時的に閲覧できなくなった。重要なネットインフラに障害が起きるのはここ1週間余りで2回目。

今回の問題は、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)を提供する米アカマイ・テクノロジーのサーバーに関連した障害が原因で、オーストラリアでは銀行などのサービスに支障が出た。アメリカン航空やサウスウエスト航空など米航空会社のサイトも1時間ほどダウンした。

先週には、米クラウドコンピューティングサービス会社ファストリーで起きた障害により、世界の主要メディアなど数千のサイトが一時的に閲覧できなくなる問題が発生したばかり。

アカマイの広報担当者は、影響を受けたプラットフォームは復旧していると述べた。また、障害の原因は同社のソフトウエアのバグであり、修正済みだと説明。サイバー攻撃やシステムの脆弱性ではないと強調した。

アカマイはCDNサービス大手の1社。CDNは大容量のコンテンツや動画、ゲームなどの配信を高速化するために用いられている。

影響を受けた複数の米企業のサイトは再び閲覧可能になっている。