午後3時のドルは110円後半で上値重い、クロス円は再び円安基調に

Reuters

発行済 2021年06月23日 15:32

更新済 2021年06月23日 17:28

[東京 23日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.64/67円)に比べて小幅にドル高/円安の110円後半で推移している。米長期金利の上昇は一服感もみられ足元では1.5%を割れる水準となり、ドルの騰勢も限定的となった。一方、リスクセンチメントの改善からクロス円では再び円安基調が強まった。

目先のドル/円相場は、3月31日に付けた高値の110.97円を上抜けるかが焦点となっている。

ドルは111円台へのトライも視野に入っている段階だが、市場からは「ドルが111円台をキープするには、米10年債利回りが1.6―1.7%程度まで上昇しないと難しいのではないか」(楽天証券・FXディーリング部、荒地潤氏)との声が聞かれ、引き続き米長期金利の動向が注目される。

一方、クロス円では円安基調が再び強まっている。ユーロ/円は132.17円付近、英ポンド/円は154.49円付近で推移。

主要国の中銀の間で金融政策の正常化を模索する動きが活発になる中で「日銀は最も出口から遠いとみられるため、円売り圧力が強まっているのではないか」(国内信託銀行)との見方が聞かれた。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 110.76/78 1.1924/28 132.09/13