IMF、アジア新興国21年成長予想7.5%に引き下げ 変異株拡大で

Reuters

発行済 2021年07月27日 22:49

[東京 27日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は27日、世界経済見通しの改定で、今年のアジア新興国の成長率予想を7.5%に引き下げた。新型コロナウイルスの感染力の強い変異株が広がり、ワクチン接種が進んでいないことを受け、4月時点の予想から1.1%ポイント下方修正した。

引き下げ幅は新興国全体の0.4%ポイントを大きく上回った。

IMFは「インドについては、3-5月の新型コロナ感染第2波と、その影響からの回復が鈍いとの見方から成長見通しを引き下げた。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟5カ国も、最近の感染の波が活動を停滞させている」と指摘した。

インドの今年の成長率予想は3.0ポイント引き下げ9.5%に、ASEAN5カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)の予想は0.6ポイント引き下げ4.3%とした。