FRB、秋に緩和縮小開始を 「かなり速いペース」望ましい=セントルイス連銀総裁

Reuters

発行済 2021年07月30日 23:37

更新済 2021年07月31日 01:00

[ワシントン 30日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は30日、連邦準備理事会(FRB)が今秋にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始すべきとの見解を示した。債券購入プログラムを来年初頭に終了させ、必要に応じて来年中の利上げ実施を可能にするため、「かなり速いペース」で縮小することが望ましいとした。

ブラード総裁は「言わば超大型タンカーを適切な時期に正しい方向に動かすことだ」と述べた。また、現時点でFRBには根強いインフレの衝撃に対処する十分な態勢が整っていないとの見方も示した。

総裁は、労働市場では来年中にFRBが利上げに必要としている基準が達成される公算が大きいと指摘。物価情勢については、今年の高インフレはこれまでの低インフレで一部相殺される可能性があるとしながらも、「物価上昇の勢いは強く、必要に応じて来年、抑制に向け正しいリスク管理を行う必要がある」と語った。