米6月コアPCE物価3.5%上昇、高止まり続く サービス消費堅調

Reuters

発行済 2021年07月31日 00:49

更新済 2021年07月31日 02:18

[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比3.5%上昇と、1991年12月以来29年半ぶりの大幅な伸びを記録した。供給制約が物価を押し上げ、伸びは前月の3.4%からやや拡大。連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を引き続き上回った。

市場予想は3.7%上昇だった。総合指数は前年同月比4.0%上昇し前月と変わらず。08年以来約13年ぶりの伸び率を維持した。

FHNフィナンシャルのシニアエコノミスト、ウィル・コンパノル氏は「経済再開で苦戦している地域中心に物価圧力が高まっているが、単に新型コロナウイルス禍前の価格に戻っている地域もあれば、生産能力を調整したりサプライチェーンの問題を解消することで、価格が落ち着く地域もある」と指摘。「向こう1年間でたとえPCE物価が毎月緩やかに上昇したとしても、前年比の伸びは当面高止まる」と予想した。