米ISM製造業景気指数、7月は59.5 2カ月連続鈍化

Reuters

発行済 2021年08月03日 00:52

更新済 2021年08月03日 04:09

[ワシントン 2日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が2日に発表した7月の製造業景気指数は59.5と、引き続き景気拡大・縮小の節目となる50を超えたものの、2カ月連続で鈍化した。1月以来の低水準だった。消費支出がモノからサービスに戻りつつあることや、原材料不足が続いていることが抑制要因となった。市場予想は60.9だった。

6月は60.6だった。

7月は新規受注指数が64.9と、6月の66.0から低下。2カ月連続で低下した。ただ製造業者の在庫は依然少なく、企業の在庫も枯渇している中、新規受注の伸びが鈍化している現象は反転するか、最小限にとどまるとみられる。

物価に関しては明るい内容だった。仕入れ価格指数は85.7と、過去最高を付けた6月の92.1から低下した。2020年3月以来の大幅な低下だった。供給の制約がなくなるにつれて物価上昇が和らぐとするパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の主張を後押しする。

雇用指数は52.9と、6月の49.9から持ち直した。6月は昨年11月以来、初めて50を下回った。7月に持ち直したことは、7月の雇用統計の良い前兆となる。

供給業者の納入指数は72.5と、6月の75.1から低下。5月は78.8と、1974年4月以来の水準に上昇していた。同指数は50を超えると、納入に時間がかかっていることを示す。