米、テーパリングに「近づく」 なお数カ月要する可能性=リッチモンド連銀総裁

Reuters

発行済 2021年08月12日 01:21

更新済 2021年08月12日 05:45

(英文の訂正に伴い、インタビューの日にちを修正します。)

[アッシュビル(米ノースカロライナ州) 11日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、連邦準備理事会(FRB)が景気支援の解除に踏み出せる程度に労働市場が回復するにはまだ数カ月かかかる可能性があるとの見通しを示した。

バーキン総裁は10日(訂正)に行われたロイターとのインタビューで、量的緩和の縮小(テーパリング)の開始について、「われわれは近づいているが、明確な時期は不明だ。実際にその時期に近づけば、経済情勢が許す限り、迅速にテーパリングに踏み切り、正常な環境に戻すことを支持する」と語った。

同時に、FRBは労働市場がさらなる回復を遂げるまで債券購入を継続するという確約を堅持すべきとし、テーパリング開始に時期にコミットする用意はないとの姿勢を鮮明にした。

とりわけ、自身が労働市場の健全性の指標とする人口に締める雇用者の比率が今後0.5%ポイント上昇し、59%近辺になることを確認したいと述べた。