インタビュー:パウエル氏再任すべきでない、主要政策実現に向け=スティグリッツ氏

Reuters

発行済 2021年09月09日 00:59

[ワシントン 8日 ロイター] - ノーベル経済学賞を受賞した経済学者で米コロンビア大教授のジョセフ・スティグリッツ氏は、バイデン米大統領が主要政策課題に真摯(しんし)であるならば、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を再任すべきでないと語った。ロイターとのインタビューに応じた。

パウエル議長の任期満了が来年2月に迫る中、次期議長を巡る人事に注目が集まる。

スティグリッツ氏は「パウエル議長が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中、経済を支援したと高く評価する声は多く、それについては私も賛同する」としつつも、2020年3月以降の低金利政策や資産購入策は「FRB議長としての最低限の条件だ。分別があれば、ほぼ誰もが同様の措置を講じるだろう」とした。