Reuters
発行済 2021年09月13日 20:28
[ロンドン 13日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)の市場担当エグゼクティブディレクター、アンドリュー・ハウザー氏は、総額8950億ポンドの資産買い入れプログラムを縮小し始めるに伴い、中銀のバランスシートは高水準ながらもやや減少するとの見通しを示すとともに、それによって短期金利が上昇するのを防ぐ措置を講じていくと述べた。
また新型コロナウイルスのパンデミックで市場が混乱した2020年3月の政策対応を、市場は今後期待すべきでないと指摘した。
英中銀は先月、超緩和策の出口戦略に関する新たな指針を示し、政策金利が0.5%に達した段階で、経済状況を考慮して償還金を再投資せず保有債の縮小を開始し、金利が少なくとも1%に達した段階で、保有債の積極的な売却を検討するとした。
ベイリー総裁は8日に議会で、新たな方針が債券利回りの堅調な上昇をもたらすとは予想していないと述べ、方針は将来、危機に見舞われた際に資産買い入れを実施する余地を確保するのが目的と説明した。
ハウザー氏は金融業界向けの講演で「われわれは市場主導のアプローチを取ると予想している。それは量的緩和資産縮小に伴い準備資産を減少させるというものだ。ただ需要の減少はより短期のオペ(公開市場操作)で置き換えていく用意がある。これにより減量したバランスシートを運営し、短期金利の過度な押し上げ圧力を受けずに市場が機能する余地が生まれる」と述べた。
また、パンデミックを受けて量的緩和を再開した2020年3月の対応については、前例とすることは意図していないと指摘。「市場参加者は自己への保険を強化し、中銀に頼る場合は規制上のより厳しい監視を受けると想定すべき」と述べた。
が書いた: Reuters
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