パウエル議長、FRB当局者の金融資産巡る倫理規定の見直し指示

Reuters

発行済 2021年09月17日 00:00

更新済 2021年09月17日 04:54

[16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、FRB当局者の金融資産の保有と取引に関する倫理規定を抜本的に見直すよう指示した。FRB報道官が16日、明らかにした。

FRB傘下の12地区連銀のうち、2地区連銀の総裁が積極的な投資を行っていたことがこのほど判明。報道官によると、パウエル議長は先週末に倫理規定の見直しを指示した。

地区連銀総裁による積極的な投資は、当初米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報道。エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党)を含む有力議員が、一段の厳格な規制の導入を呼び掛けている。

報道官は「FRBが重大な責務を効果的に遂行するために国民の信頼が必要不可欠であるため、パウエル議長は先週末、FRB当局者による金融資産の保有と取引を巡る倫理規定の包括的な見直しを指示した」と述べた。

報道官によると、FRB当局者には他の政府機関当局者と同様の規定を適用。これに加え、議会やその他の機関よりも厳しい追加規定が適用されている。

ウォーレン議員は、倫理規定の見直しは早い段階で実施するべきだったとツイッターに投稿。地区連銀総裁に対し、自ら厳しく律するよう呼び掛けた。