中国、TPP加入を正式申請 地域の影響力拡大狙う

Reuters

発行済 2021年09月17日 00:33

更新済 2021年09月17日 09:00

[北京 16日 ロイター] - 中国商務省は16日、環太平洋連携協定(TPP)への加入を申請したと発表した。声明によると、王文濤商務相がニュージーランドのオコナー貿易相に申請書を提出した。貿易における影響力を強めるのが狙いとみられる。

同協定は2018年、日本やオーストラリア、ニュージーランド(NZ)など11カ国が署名して発効した。

当初は中国の地域的影響力に対抗する重要な経済対抗策とされ、オバマ元米大統領によるアジアへの戦略的シフトの要だったが、トランプ前大統領が17年に協定から離脱した。

中国にとっては、東南アジア諸国連合(ASEAN)や日豪韓NZと昨年署名した「地域的な包括的経済連携(RCEP)」に続き、通商上の大きな後押しとなる。