Reuters
発行済 2021年09月24日 01:05
[ワシントン 23日 ロイター] - IHSマークイットが23日公表した9月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.5に低下し、2020年9月以来、1年ぶりの低水準を付けた。厳しい供給制約や需要がピークを迎える中、第3・四半期の経済が急減速するとの予測に沿った結果となった。
8月の総合PMIは55.4だった。指数は50が景気拡大・縮小の節目となる。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から経済が正常化する中で、企業は原材料と労働力の長期的な不足に苦しんでいる。より高い価格を原材料に支払っており、インフレ率の高止まりが当面続く可能性がある。
内訳は、サービス業PMIが54.4と、8月の55.1から低下し、14カ月ぶりの低い水準となった。市場予想は55だった。サービス業は米経済の3分の2以上を占める。
力強さに欠ける需要や新型コロナへの懸念を反映した。輸出向け新規受注の減少も販売に響いた。仕入れ価格指数は74.2となり、8月の72.5から上昇した。
製造業PMIは60.5と、8月の61.1から低下。市場予想は61.5だった。製造業は米経済の11.9%を占める。
製造業者は輸送の問題や能力の不足で納品に時間がかかっていると報告。販売業者の状況が記録的な悪化となった。製造業の仕入価格指数は86.9となり、8月の87.5から下がった。
エコノミストはパンデミックに対応した政府支援策が縮小し、第3・四半期の国内総生産(GDP)成長率が大幅に減速すると予想。成長率が年率2.6%に下がるとの予測もある。第2・四半期の成長率は6.6%だった。
が書いた: Reuters
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