パンデミック起因の圧力、長期インフレ期待のリスクに=米アトランタ連銀総裁

Reuters

発行済 2021年10月13日 02:24

更新済 2021年10月13日 03:09

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は12日、米国のインフレ率はすでに連邦準備理事会(FRB)の目標を超えているとし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に起因する圧力で長期的なインフレ期待が上向くことがないよう、政策担当者は慎重に見守る必要があるとの認識を示した。

ボスティック総裁はピーターソン国際経済研究所のオンラインイベントでの講演で「基調的なインフレ率が2%に設定されている目標を上回っていると結論付けるに十分な情報を入手している」と述べた。

ただ、パンデミックに起因する物価トレンドの多くは「自ずと解消する」と予想しているとしながらも、供給網の制約の一部は当初の予想よりも長期化する可能性があると指摘。

「これまでのところ、長期的なインフレ期待が危険なほどに固定されていないと経済指標では示されていない」としながらも、圧力が長期化し、インフレ期待が上向く可能性はあるとの認識を示した。