政府・日銀による共同声明、現段階で変える必要ない=山際経済再生相

Reuters

発行済 2021年10月14日 17:09

更新済 2021年10月14日 18:37

[東京 14日 ロイター] - 山際大志郎経済再生相は14日、デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のため、政府と日銀が2013年に締結した共同声明に関して、現段階で変える必要はない、との考えを示した。

当時、内閣府で政務官を務めていた山際再生相は、共同声明を作ったメンバーの一人だったと説明。2%の物価安定目標は「目指すべき社会としてあるべき姿」と述べ、それは今も変わっていないとした。

また、2025年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化させる政府目標についても「今のところいじるつもりはない」と発言した。

今後、経済対策をはじめ様々な成長戦略を打ち出していく中で「それを注意深くみながら考えること」と語った。一方「財政規律は大事」という考えのもと、現段階ではPB黒字化目標は変えないとした。

分配政策を掲げる岸田文雄首相は、現在の賃上げ税制について十分でないという認識を示しており、この点で山際再生相も「そういう思いがある」とした。年末にかけて議論する来年度の税制改正で「やらなければならないことの1つとして、あがってくるだろう」と述べた。