ユーロ圏インフレ率に上向きリスク、PEPP終了正当化=オランダ中銀総裁

Reuters

発行済 2021年10月15日 00:03

[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は14日、ユーロ圏のインフレ率は短・中期的に予想を上回る可能性があり、このような物価上昇見通しはECBによる来年3月のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了を正当化すると述べた。

講演で「消費者物価指数(CPI)のリスクは再び上向きに傾いている。短期から中期にかけた上向きリスクは主に供給面でのボトルネックの長期化や国内の賃金動向の強まりに関連している」と指摘。ただ、このような上向きリスクが顕在化しなくても、「ECBの現在のベースシナリオは2022年3月にPEPPを終了することと一致している」と述べた。