豪中銀、デルタ流行後の景気復調を予想 金利見通し変えず=議事要旨

Reuters

発行済 2021年10月19日 10:29

更新済 2021年10月19日 15:36

[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は19日に公表した10月理事会の議事要旨で、新型コロナウイルスのデルタ変異株の流行で一時的に回復基調が途切れた豪経済が第4・四半期にプラス成長に戻るという見方を示した。ただ、利上げは2024年以降になるとの見通しは変えなかった。

コロナワクチン接種率の上昇やロックダウン(都市封鎖)解除を背景にプラス成長を回復する見込みだが、約1年前のコロナ感染第1波後のペースを下回るとも予想した。

「中心的シナリオでは、豪経済は10─12月期にプラス成長に戻り、22年下期にデルタ前の軌道に回帰する」と説明。

理事会では住宅価格の高騰や融資の急増についても議論されたが、金融政策を引き締めれば住宅市場の熱狂を抑えると同時に、就業者数の減少や賃金の伸び鈍化にもつながるとの認識が示されたとした。