「新しい資本主義実現会議」が初会合、11月上旬に緊急提言案

Reuters

発行済 2021年10月26日 09:52

更新済 2021年10月26日 12:10

[東京 26日 ロイター] - 政府は26日、「新しい資本主義実現会議」の初会合を開催し、岸田文雄首相が掲げる「成長と分配の好循環」を実現するため、具体的方策に向けた議論を開始した。

岸田首相は会合の場で、デジタル新技術の推進や強じんなサプライチェーン構築など政府が最優先で取り組む課題について、山際大志郎経済再生相が関係閣僚と協力し、「11月上旬にも緊急提言案を取りまとめる」と述べた。

山際再生相は同日午前の記者会見で、緊急提言案には年内にも取りまとめる経済対策の多くが含まれるとし、税制についても触れる可能性があるとの見通しを示した。

岸田首相は同会合では、有識者との間で、生産性を向上させ、賃金の形で分配することで国民の所得水準を伸ばし次の成長を実現していくという「成長と分配の好循環が重要との認識を共有できた」と語った。