中国、2030年までの炭素排出ピークアウトへ行動計画 特に新味なし

Reuters

発行済 2021年10月26日 20:00

更新済 2021年10月27日 12:01

[上海 26日 ロイター] - 中国国務院(内閣)は26日、二酸化炭素(CO2)の排出を2030年までにピークアウトするための行動計画を発表した。効率化や再生可能エネルギーの普及、電力網の改革を進める。

行動計画では、2020年代末までに風力・太陽光発電容量を1200ギガワットとする目標や、水力・原子力発電所を増設する目標、天然ガス資源の開発をさらに進める目標を改めて表明した。

鉄鋼、非鉄金属、建築資材など、エネルギー集約型産業のエネルギー効率とリサイクル率を引き上げる方針も示した。

中国は、5日後に開幕する第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)を前に、「国家が決意した貢献」について最新情報を公表する方針。

中国は世界最大の温室効果ガス排出国。関係者の間では、中国がCOP26を前に、より野心的な目標を掲げるのではないかとの見方がでている。今回の発表文では進展はほとんど見られなかった。

国内で電力不足に陥り冬季の供給確保に向け石炭生産を強化する中、新たなエネルギー源を安定的に増やすため、新しくてより柔軟な電力体系の構築に向けた取り組みを加速させる。