トルコCPI、10月は前年比+19.89% 2年半ぶりの高水準

Reuters

発行済 2021年11月03日 16:38

更新済 2021年11月03日 23:18

[イスタンブール 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比19.89%で、2019年初め以来、約2年半ぶりの高水準だった。市場予想の20.4%は下回った。

中央銀行は政策金利を16%に引き下げており、実質金利のマイナス幅が一段と拡大した。

前月比では2.39%上昇で、こちらもロイター調査の予想(2.76%)を下回った。

生産者物価指数(PPI)は前月比5.24%上昇、前年比46.31%上昇だった。

中銀は9月に緩和サイクルを開始して市場を驚かせ、政策金利を300ベーシスポイント(bp)引き下げた。通貨リラは最安値に下落した。

中銀はエルドアン大統領からの金融緩和圧力に直面。インフレ上昇圧力は一時的とし、経常黒字達成の必要性を強調した。アナリストは、利下げは危険な間違いと指摘している。

エネルギーや食品などを除いたコアインフレ率は16.82%と、前月の17%付近から低下した。