米労働コスト、第3四半期は8.3%の急上昇 生産性は急落

Reuters

発行済 2021年11月05日 00:51

[ワシントン 4日  ロイター] - 米労働省が4日発表した第3・四半期の非農業部門の生産単位当たりの報酬を示す単位労働コスト(速報値)は年率換算で前期より8.3%上昇した。2020年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による大幅変動を除いた場合、上昇率は14年第1・四半期以来の大きさとなった。

市場予想は7.0%上昇だった。第2・四半期は1.1%上昇していた。

賃金の急騰は家賃上昇と相まって、高インフレが一過性になるとしている米連邦準備理事会(FRB)の主張に疑問を投げ掛けている。

第3・四半期の単位労働コストは前年同期比で4.8%上がった。

労働生産性は前期比で5.0%低下し、下げ幅は1981年第2・四半期以来の大きさとなった。市場予想は3.0%減だった。前年同期比は0.5%低下。

時間当たりの労働報酬は前期より2.9%増えた。第2・四半期は3.5%増だった。

第3・四半期の労働時間は7.0%増え、第2・四半期の5.9%増から拡大した。