何らかの金利対応が必要=英中銀チーフエコノミストのピル氏

Reuters

発行済 2021年11月06日 03:57

[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(BOE、英中央銀行)の新チーフエコノミストのヒュー・ピル氏は、インフレの急上昇を防ぐために政策金利を引き上げる「何らかの必要性がある」との考えを示した。

BOEは4日の金融政策委員会で、7対2で金利の据え置きを決めた。昨年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、初めて利上げすると見込んでいた多くの投資家の予想を裏切る結果となった。

据え置きに賛成したピル氏は5日、「委員会全体では、少なくとも今日の情報に基づいて政策金利に対して何らかの対応をする必要があるという認識があると思う」と語った。

英中銀は4日の委員会後に発表した声明で、経済が予想通りに推移した場合、政策金利を史上最低の0.1%から「今後数カ月で」引き上げる必要があると予想しているとした。

ピル氏は、委員会内で対応の必要性についての意見の隔たりは小さいと強調した。