物価上昇率1%になっても金融緩和弱めたり撤回は考えず=日銀総裁

Reuters

発行済 2021年11月15日 15:00

[名古屋 15日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は15日、名古屋市で開催された金融経済懇談会後の会見で、物価上昇率が1%になっても金融緩和措置を緩めたり撤回したりすることは考えていないと述べた。また、現在の外為市場での円安について「特に(経済に)マイナスになっているとはみていない」と語った。

黒田総裁は午前のあいさつで、消費者物価は来年半ば頃に1%程度まで徐々に上昇率を高めていくとの見方を示しており、会見では、その局面になった時、マイナス金利や長期金利目標を見直す可能性があるか聞かれた。