ECB、借り入れコストの抑制継続すべき=パネッタ専務理事

Reuters

発行済 2021年11月24日 19:51

[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ専務理事は24日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が長期化する中、ECBは借り入れコストを引き続き低水準に抑える必要があるとし、インフレが制御不能になっている兆候はないと述べた。

ECBは来月、1兆8500億ユーロのパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の縮小で合意する見込みで、3月の終了後の債券購入規模が議論となっている。

理事会で最もハト派とされるパネッタ氏は、供給不足に起因する今回の物価上昇が落ち着いた後も、ECBは2%のインフレ目標に向け債券市場の支援を続けるべきだと指摘。

まず、ユーロ圏の一部諸国で感染者が急増し、規制が再導入されているとした上で、「不適切で急激な債券購入額の縮小は政策スタンスの引き締めに等しい」と述べた。

先月に4.1%上昇した物価については、景気過熱にはつながらず、経済を苦しめている「純粋に一時的な要因」と「世界的な供給ショック」の混在が原因だと指摘。