インドGDP、7─9月期は8.4%増

Reuters

発行済 2021年12月01日 02:44

[ニューデリー 30日 ロイター] - インド統計・計画実施省が30日に発表した7─9月期の国内総生産(GDP)は前年同期より8.4%増え、主要国で最大の伸び率となった。市場予想と一致した。

景気回復は好調な個人消費を受けて強まったが、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の出現により将来への不安が高まっている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で経済が停滞していた前年同期は7.4%減(改定後)だった。

今年4─6月期の前年同期比は20.1%増だった。

エコノミストらによると、景気回復は農業部門の堅調な伸びと政府支出に支えられているが、新型コロナウイルスの新たな変異株や世界的な景気減速、製造業の価格上昇が成長のリスクになっている。7─9月期の製造業は前年同期比5.5%増となり、伸び率は4─6月期の49.6%から減速した。

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の出現により、保健当局はインドの空港での検査を強化する一方、モディ首相は渡航制限の緩和計画を見直すように指示した。