中国、オーストラリアを「壊す」試み=米高官

Reuters

発行済 2021年12月01日 11:18

更新済 2021年12月01日 11:28

[シドニー 1日 ロイター] - 米国のキャンベル・インド太平洋調整官は1日、シドニーで講演し、中国はオーストラリアに「激しい経済戦争」を仕掛けており、同国を「壊す」試みを行ってきたとの見解を示した。

キャンベル氏によると、バイデン大統領は中国の習近平国家主席との会談で、中国による貿易報復措置など対豪強硬政策を取り上げ、習氏の側近が有効な助言を行っていないために裏目に出ている典型例だと指摘した。豪有力シンクタンクのローウィー研究所での講演で明らかにした。

「中国はオーストラリアを壊し、服従させることを望んでいた」と述べた。

また、米英豪3カ国の新たな安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」や日米豪印4カ国による連携の取り組み「クアッド」など、インド太平洋地域での新たな枠組みに米国はコミットしていると強調。

これらの枠組み下で技術や教育、気候、感染症対策での協力にも力を入れ、米国がアジアに新たな価値観を持ち込むことを示すと語った。