FRB、インフレ鈍化しない場合の対応準備必要=パウエル氏

Reuters

発行済 2021年12月02日 01:27

更新済 2021年12月02日 03:27

[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は1日、米経済が力強く成長し需給の不均衡が当面続くことを考慮し、政策当局者はインフレが来年後半に想定通りに鈍化しない場合に対応する準備をしておく必要があると述べた。

下院金融サービス委員会で行った証言で、「ほとんど全ての予測者がインフレは来年後半に大きく低下すると予想している」とした上で、ただ「重要なのは、われわれはその予想が確実であるかのように行動することはできないということだ。われわれは最も可能性が高いものだけでなく、もっともらしい結果の範囲に対応するために政策を用いなければならない」と語った。

また「賃金は大幅に上昇している」と指摘。「インフレ高進を招くような問題があるペースで上昇しているとは見なしていないが、注意深く見守っている」と述べた。