中国社会科学院、22年の成長率目標「5%超」を政府に提言

Reuters

発行済 2021年12月06日 18:11

更新済 2021年12月06日 19:45

[北京 6日 ロイター] - 中国政府のシンクタンク、中国社会科学院は6日、2022年の経済成長率目標を「5%超」とすることを政府に提言した。

中国社会科学院の担当者は記者団に対し「5%超の目標は一定の裁量余地があり、比較的穏健な目標だ。また、全当事者が改革とイノベーションの推進に集中でき、質の高い発展を進められる」と述べた。

同科学院は年次報告書で、22年の経済成長率について5.3%程度を見込んでいるとした。20─22年の平均年間成長率は5.2%とみている。

また、来年の都市部失業率目標を5.5%前後、消費者物価上昇率目標を3%前後に設定することも提言している。

政策面では、景気の下押し圧力に対応するため、来年の金融政策は小幅に緩和するよう提言。中国人民銀行(中央銀行)に対し、高コストにあえぐ小規模企業を支援するため金利を低めに誘導すべきだとした。