米下院、中国・新疆からの輸入禁止法案可決 強制労働に懸念

Reuters

発行済 2021年12月09日 09:34

更新済 2021年12月09日 12:19

[ワシントン 8日 ロイター] - 米下院は8日、強制労働を巡る懸念を理由に中国・新疆ウイグル自治区からの輸入を禁じる「ウイグル強制労働防止法案」を賛成428、反対1の圧倒的賛成多数で可決した。

上院での可決とバイデン大統領の署名を経て成立する。

同自治区のウイグル族などイスラム教少数派が収容施設に入れられていることを踏まえ、全ての製品が強制労働によるものだとの前提を置く内容。強制労働ではないと証明できれば、輸入禁止の適用除外となる。

中国は新疆での人権侵害を否定しているが、米政府はウイグル族弾圧をジェノサイド(民族大量虐殺)と認定し、多数の人権擁護団体も同様の見解を示している。