英CPI、11月は前年比+5.1% 10年ぶり高い伸び

Reuters

発行済 2021年12月15日 17:04

更新済 2021年12月15日 17:36

[ロンドン 15日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が15日発表した11月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.1%と、10月の4.2%から加速し、2011年9月以降で最高となった。

ロイターがまとめた全てのエコノミストの予想を上回った。予想平均は4.7%だった。

統計局は財とサービスに対する幅広い物価圧力が存在するとし、特にガソリンと衣服・履物の価格上昇がCPIを押し上げたと指摘した。

CPIを受けてポンドは一時的に上昇したが、0735GMT(日本時間午後4時35分)時点では発表前の水準とほぼ変わらずとなっている。

ポンドの短期金利先物は2022年と23年の小幅な金利上昇を織り込んだが、12月は変更なしとなっている。

エコノミストの間では、新型コロナウイルスのオミクロン株を巡る不透明感を受けて、イングランド銀行(英中央銀行)が今週の金融政策委員会で利上げを見送るとの見方が多い。